発達障害専門外来(月・水・木・金)
対象疾患
ADHD、自閉症スペクトラム(ASD)
診断
ADHDは、不注意、多動、衝動性といった症状を呈する病気ですが、自閉症スペクトラムにも同様の症状を伴う場合があります。
現在、自閉症スペクトラムの診断は、WAIS-Ⅲ(WISC-Ⅳ)で行われることが一般的ですが、ASDの人たちの中には、WAIS-Ⅲ(WISC-Ⅳ)で異常を認めないケースが存在します。
そのため、当院では、他の検査や複数の専門家の面接を実施し、慎重に正しく診断するよう努めています。
治療法
ADHDの病状にはコンサータ等の薬剤が有効です。しかし、ADHDと自閉症スペクトラム(ASD)を併存している人たちは、薬だけでは生活は楽になりません。
当院では、ASDを併存している、またはASDのみの人たちが、うまく生活できるようアドバイスを行っています。
具体的には以下の教室やカウンセリングの場を設けております。
ASD教室
COCORO CLINICでは、ASD教室(自閉症スペクトラム専門プログラム)の正しい知識や情報を知ること、理解すること、生きにくさへの対処法の習得を目指すプログラムを実地しています。
小さなお子様の場合は、勉強の教え方のコツおアドバイスしております。
このプログラムは1グループ最大5名で構成され、月に一回程度、計6回行います。
現在のグループは以下の二つあります。
- 発達障害のお子さまを持つご家族向け
- 大人の発達障害のかた向け
患者様の声
このプログラムを受けられた方のご感想を一部紹介致します。
Aさん(母親)
教室に参加できて、今後どのように子供に接していくかがわかりました。
家庭では見せない姿や苦手なこと等も教えてもらい、良かったです。
日常の小さな事からほめて自信をつけさせていくことの大切さが良くわかりました。
Bさん(母親)
子供が漢字をうまく書けず、怒ってばかりいました。
この教室で教わったことを試したところ、何とか書けるようになりました。
Cさん(当事者)
自分の言動が障害の特性の何から来ているのかがわかりました。見た目にはわかりにくい障害とどのように折り合いをつけながら生活を送っているのか?、他の方の工夫や特性をフォローする方法を聞けたことは良かったです。
問題解決に焦点が合いがちですが、一人ひとりが特性を理解し、受け容れていくことが大切であることも学べました。